Intuit、AI基盤を再構築しモデル依存を解消

基盤刷新の狙い

巨大エージェントの分解
頭脳と実行の分離
スキル・ツール単位の設計
人間専門家を業務に組込み

脱モデル依存

特定モデルからの分離
最適ツールの随時選択
VB Transform 2026で公開
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会計ソフト大手のIntuitは、自社の業務プラットフォームを支えるAI基盤を全面的に再構築しました。広範な機能を担う大型エージェント中心の構成から、スキルやツールを最小単位まで細分化した仕組みへと移行しています。背景には、単純な対話から複雑なエージェント型タスクへと顧客の期待が変化し、従来のIT構成では対応しきれなくなった事情があります。

今回の刷新の核心は、巨大なエージェントを専門部品へと分解し、頭脳と実行を切り離した点にあります。同社のAI担当VPであるNhung Ho氏は「オーケストレーターもプランナーも頭脳も変えた。全社が作るものすべてを変えた」と述べ、変更が組織全体に及んだことを強調しました。設計の刷新により、計画と実行の役割が明確に分かれています。

もう一つの特徴は、特定のモデル提供者への依存を解消した点です。新しい抽象化層によってオーケストレーションをモデルから切り離し、大手モデルでも自社開発ツールでも、用途に応じて最適なものを選べる柔軟性を確保しました。これにより、技術の変化に素早く追随できる体制を整えています。

また同社は、AIだけに任せるのではなく人間の専門家を業務フローに直接組み込む方針を採りました。AIと人が並走する設計は、複雑な業務での精度と信頼性を高める狙いがあると見られます。技術と人の役割分担を明確にした点が、今回の再設計を支えています。

これらの技術判断の詳細は、7月14日と15日に開催されるVB Transform 2026でHo氏が公開する予定です。同イベントではTargetやInstacart、Asanaなど他社のエージェント基盤に関する講演も予定されており、企業のAI運用設計が共通の課題として注目を集めています。