アップルの新Siri、媚びない設計で高評価
初期評価
設計思想
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アップルが2026年6月に提供を始めた刷新版のAIアシスタントSiriが、初期の利用者から高い評価を得ています。米メディアThe Vergeのポッドキャストは、長年「タイマーすら満足に設定できない」と酷評されてきたSiriが、今回ようやく多くの作業を確実にこなすようになったと伝えました。最先端という派手さはないものの、実際に役立つ点が転換点になり得ると指摘しています。
注目を集めるのは、その実用性です。記事によると、新しいSiriには目新しさを感じさせる要素は少ない一方で、日常的な指示の大半をきちんと処理できる完成度に達しました。iPhone標準の音声アシスタントが十分使える水準になったことは、利用者だけでなくAI業界全体にも影響を与えるとみています。
もう一つの特徴が、あえて媚びないという設計思想です。ソフトウェア責任者のクレイグ・フェデリギ氏はインタビューで、新SiriはオープンAIやグーグルなどのチャットボットのように過度にへつらう振る舞いをしないと明言しました。同氏は、既存のチャットボットの多くが利用者を引き込む engagement を重視し、個人情報を引き出して関係構築の材料にする傾向があると批判しています。
アップルはこれと正反対の方針を取りました。フェデリギ氏は、Siriは「物事を片付け、世界を学ぶ手助けをするためにいる」存在だと説明し、利用者が恋愛相手として接しようとしても「それは私の役割ではない」と応じる設計だと述べました。同社は人を依存させるのではなく、課題解決に徹する助手像を打ち出しています。
このインタビューにはマーケティング責任者のグレッグ・ジョズウィアック氏も同席し、プライバシーや新たな子ども保護機能など幅広い話題に及びました。実用性と節度ある対話姿勢を両立させたSiriが、AIアシスタント競争でどこまで支持を広げるかが今後の焦点となりそうです。