LSEG、OpenAI活用でリリース周期を2週間に短縮

導入の経緯と成果

リリース周期が最大6か月→2週間
顧客要望から本番稼働まで約4週間
数千人の社員が数週間で利用開始
アナリストの調査・分析時間を大幅短縮

ガバナンスと今後の展開

モデル評価や人間レビューを初期から整備
厳格なデータプライバシー管理の徹底
MCPで信頼性の高いデータ連携へ拡大
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ロンドン証券取引所グループ(LSEG)は、OpenAIとの提携により生成AIを全社規模で導入し、製品リリースサイクルを従来の3〜6か月から約2週間へ大幅に短縮したと発表しました。LSEGは約190市場で4万社以上の顧客を抱える世界有数の金融市場インフラ企業で、顧客の多くがすでにChatGPTを利用していたことが提携の契機となりました。

LSEGはChatGPT EnterpriseとOpenAI APIを組織全体に展開し、数週間で数千人の社員が利用を開始しています。プロダクト、エンジニアリング、リサーチ、オペレーションの各チームがレポート作成、市場データの要約、プロトタイプの迅速な開発、社内ワークフローの効率化にAIを活用しています。アナリストは大量の金融・市場情報の要約にChatGPTを使い、初期調査にかかる時間を削減しました。

同社はAI導入と同時にガバナンス体制も整備しました。モデル評価フレームワークの構築、重要な出力に対する人間によるレビュープロセスの導入、厳格なデータプライバシーセキュリティ管理を初期段階から実施しています。AI製品責任者のEmily Prince氏は「ベストプラクティスの拡大と業務の迅速化を、品質基準を維持したまま実現できるようになった」と述べています。

顧客向けの成果も顕著です。顧客からの要望を受けてから本番環境へのデプロイまでの期間が約4週間に短縮され、アイデアからプロトタイプへの移行も数時間単位で可能になりました。従来は規制、コンプライアンス、法務、サイバーセキュリティなどの要件で数か月を要していたプロセスが劇的に加速しています。

今後LSEGは、Model Context Protocolを通じてOpenAIモデルと自社の信頼性の高いデータを統合し、顧客がAIワークフロー内で正確かつ検証可能な情報にアクセスできる仕組みの構築を進めます。個人の生産性向上から、リサーチプロセスや製品開発、顧客向けソリューションへのAI組み込みへと取り組みを拡大する方針です。