ロボットが倉庫と家庭に進出、自然言語で人と協働
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Amazonは6月4日、倉庫用自律ロボット「Proteus」の次世代版を発表しました。最大の特徴は、従来の専用ソフトウェアによる操作に代わり、自然言語で作業を指示できる点です。Amazon Robotics副社長のScott Dresser氏は「やるべきことを伝えれば、優先順位・ルート・タイミングをロボットが判断する」と説明しています。
新型Proteusは従来のドックエリア限定から倉庫全域へと稼働範囲を拡大し、コンテナの搬入からワークステーション間の移動まで幅広い作業に対応します。現在はラボでの試験段階で、2027年前半に欧州での展開を計画しています。Amazonは触覚ロボット「Vulcan」やトート搬送システムの拡大も進めており、ロボティクス全体への投資を加速させています。
一方、Hello Robotは家庭向けロボット「Stretch 4」を3万ドルで発売しました。Google元ロボティクス部門責任者のAaron Edsinger氏が率いる同社は、人型ロボットの最大化路線とは一線を画し、安全性と実用性を最優先に設計しています。四肢麻痺のKeith Platt氏は音声操作でStretchを使い、朝食のプロテインシェイクを自力で飲めるようになるなど、日常の自立を取り戻しつつあります。
ロボット業界では実環境での稼働実績が競争優位になるとの見方が強まっています。投資ファンドBullhound Capitalは「最初に展開した企業が、競合には買えない運用ノウハウを蓄積する」と指摘しています。UCバークレーのMahi Shafiullah研究員も「アルゴリズムは揃ったがデータが足りない。安全にデータを集められるロボットが鍵だ」と述べ、Stretchの実用性を評価しています。
ただし課題も残ります。1Xの人型ロボット「Neo」は1万台の予約を完売したものの、実機の出荷はまだ始まっていません。Bot Companyのロボットがサンフランシスコの賃貸住宅で家具や家電を破損したとして訴訟に発展するなど、現行ハードウェアの信頼性には懸念が残ります。倉庫と家庭という異なる領域で、安全かつ実用的なロボットをいかに早く届けられるかが、各社の明暗を分けることになりそうです。