XCENA、メモリ近接型AI推論チップで1.35億ドル調達
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韓国と米国に拠点を置く半導体スタートアップXCENAが、シリーズBラウンドで1億3,500万ドル(約200億円)を調達しました。評価額は5億7,000万ドルで、累計調達額は1億8,500万ドルに達します。韓国のAtinumとIMM Investmentが共同リードし、Corstone AsiaやSBI Investment、未来アセットキャピタルなどが参加しています。
XCENAが解決しようとしているのは、AI推論におけるメモリのボトルネックです。現在のAI処理では、データがメモリからCPU、GPUへと何度も往復する必要があり、その都度コストと電力を消費します。同社の「MX1」チップはDRAMの近傍に演算機能を配置し、CXL(Compute Express Link)でCPUと接続することで、データがメモリモジュールを離れる前に処理を完了させます。
創業者3名はいずれもSamsungやSK Hynixの出身者です。CEOのJin Kim氏は「CPUもGPUも数十年で進化したが、メモリは変わらなかった」と語り、メモリ中心アーキテクチャへの転換を訴えています。同社によれば、従来10台のサーバーが必要だった処理を1台で実行できる可能性があるといいます。
技術面では、オープンソースの命令セットRISC-Vをベースに数千のコアを搭載し、独自のメモリ階層やインターコネクトバス、DRAMコントローラーまで自社設計しています。競合のAstera LabsやMarvellと比較して、この垂直統合が差別化要因だとKim氏は説明します。
MX1はまだプロトタイプ段階で、Samsungのファウンドリで2026年末に量産チップの製造を開始し、2027年からの収益化を見込んでいます。ターゲット顧客はAIインフラに年間数百億ドルを投じるハイパースケーラーで、メモリ効率のわずかな改善が数億ドル規模のコスト削減につながる領域です。