MIT工学部がAI教育統括の副学部長を新設
新ポストの役割
AI時代の工学教育刷新を主導
学科横断のカリキュラムにAI統合
産学連携の新モデル構築
体験型・実践型学習の拡充
出典:MIT News
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MIT工学部は2026年5月19日、電気工学・コンピュータサイエンス学科のジャスティン・ソロモン准教授を工学教育担当の副学部長に任命したと発表しました。7月1日付で就任します。AI活用が急速に進む中、工学教育全体の革新を統括する新設ポストです。
ソロモン氏の主な任務は、AI時代に対応した教育手法の開発と各学科カリキュラムへのAI統合です。学科間の共同授業や学際的な教育機会の創出を促進するほか、MIT「教育・学習・研究訓練におけるAI活用委員会」の提言を工学部で実行に移す役割も担います。
産学連携の強化も重要な柱です。インターンシップの新モデルや企業連携型のキャンパス内学習プログラムなど、実践的な工学教育の機会を拡大します。学部長のポーラ・ハモンド教授は「多様な分野にAIを応用してきた経験が、各学科の教育改革に大きく貢献する」と期待を語りました。
ソロモン氏はMITのコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)で幾何データ処理グループを率いる研究者であると同時に、計算教育の設計にも深く関わってきました。レジーナ・バルジレイ教授と共同で機械学習の基幹科目を教え、夏季幾何学プログラムを創設するなど教育実績も豊富です。2023年にはハロルド・エジャートン教員業績賞、2025年にはSchmidt Polymathに選出されています。
今回の人事は、AIの急速な進化に対応し工学教育そのものを再設計するというMITの明確な意思表示といえます。トップ大学がAI教育の専任リーダーを置く動きは、他大学や企業の人材育成戦略にも影響を与える可能性があります。