AI生成の偽判例引用で弁護士に制裁の可能性

MetaFacebookAI活用倫理

AI活用法律事務所の失敗

AI生成の偽判例で訴訟提起
Facebook投稿の削除要求が発端
AIで「従来の事務所が見逃す機会を発見」と標榜
訴状の起草にもAI技術チームを活用

裁判所の厳しい判断

一審で修正不能として棄却
控訴審もSection 230以前の問題と判断
弁護士への制裁処分の可能性浮上
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シカゴのFacebookグループ「Are We Dating the Same Guy」への投稿をめぐり、AI活用を掲げる法律事務所MarcTrent.AIが偽のAI生成判例引用を含む訴訟を提起していたことが明らかになりました。原告の男性は20人以上の女性を名誉毀損で訴え、Metaにも投稿の「娯楽価値」で利益を得たとして責任を追及しました。

MarcTrent.AIの創設者Marc Trent氏は、AIを活用して「法的成功率を35%向上させる」と主張し、同事務所の技術チームが訴状の起草に関与したことをブログで認めています。Trent氏はMetaが速やかに投稿を削除すると想定していましたが、Metaは応じず訴訟は本格化しました。

しかし一審の連邦地裁は、訴状に修正の余地がないとして請求棄却の判決を下しました。原告側は控訴しましたが、控訴裁判所もSection 230の免責条項を検討するまでもなく訴えが成り立たないと判断しています。

AIによる「精密な」法的論証の実行を売りにしていた同事務所ですが、結果的にその技術力は訴訟の質の向上にはつながりませんでした。偽の判例引用を行った弁護士には制裁処分が科される可能性があり、法律分野におけるAI活用の信頼性と倫理的責任が改めて問われています。