MetaがWhatsAppにAIシークレットチャット機能を導入
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Metaは2026年5月13日、WhatsAppおよびMeta AIアプリに「Incognito Chat」機能を導入すると発表しました。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「サーバーに会話ログが一切残らない、初の主要AIプロダクト」と位置づけています。セッション終了時にメッセージは自動的に消去され、Metaを含む誰もその内容を閲覧できない仕組みです。
技術基盤には、昨年発表された「Private Processing」と呼ばれるセキュアクラウド技術を採用しています。AI推論はすべて信頼実行環境(TEE)内で処理され、エンドツーエンド暗号化を維持したままAI機能を提供します。ジョンズ・ホプキンス大学の暗号学者マット・グリーン氏も「Metaを含め誰にも会話を見られない」と評価しています。
競合サービスとの差別化も明確です。GoogleのGeminiは一時チャットでも最大72時間データを保持し、ChatGPTは30日間、Claudeも最低30日間ログを保管しています。Metaの方式はこれらと異なり、暗号化によってサーバー側でもデータにアクセスできない点が特徴です。AIチャットのログが訴訟で証拠として使われるケースが相次ぐなか、プライバシー需要は高まっています。
同時に発表された「Side Chat」機能も注目されます。グループチャット内で他の参加者に知られることなくMeta AIに質問できる仕組みで、レストラン選びや話題の確認などに活用できます。現時点ではテキストのみの対応ですが、画像処理や音声認識への拡張も開発中です。30億人超のユーザーを抱えるWhatsAppでの展開は、多くの人にとって初めてのプライバシー重視AIチャット体験となる可能性があります。