Google、AI活用の詐欺対策5施策を発表
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Googleは2026年5月、スイス・チューリッヒで開催した第2回EMEA詐欺対策サミットに合わせ、AI駆動の詐欺防止策5項目を発表しました。同社のGoogle Safety Engineering Center(GSEC)が主催し、政府・テック企業・消費者団体・学術機関の専門家が集結しています。
第一の柱はAIによる自動防御です。Gmailでは毎日約150億件のスパム・フィッシングメールを遮断し、99.9%以上の到達を阻止しています。2025年には83億件超のポリシー違反広告をブロックし、うち6億200万件が詐欺関連でした。Androidの「Phone by Google」ではオンデバイスAIが通話中にリアルタイムで詐欺パターンを検知します。
利用者側のツールも強化されました。Security Checkupでパスキーや2段階認証を簡単に有効化でき、Circle to Searchでは不審なテキストメッセージを囲むだけでAIが詐欺の可能性を判定します。教育面では体験型プログラム「Be Scam Ready」を多言語展開し、Google.orgの500万ドル助成で700万人以上の脆弱な利用者の保護を目指しています。
業界横断の取り組みとしては、脅威データの共有基盤Global Signal Exchange(GSE)が中核を担います。現在12億件超のシグナルを蓄積し、AIがパターンを分析して犯罪捜査や法執行に活用されています。英国国家犯罪対策庁(NCA)との連携では、GSE経由の情報をもとに西アフリカの詐欺ネットワークを特定・摘発しました。
法的措置にも積極的で、フィッシング・アズ・ア・サービス業者「Lighthouse」は提訴翌日に運営を停止しました。BadBoxボットネットの運営者にも訴訟を起こしています。Googleはこれらの施策を通じ、AIと官民連携の両輪でオンライン詐欺の根絶を目指す姿勢を鮮明にしています。