GoogleとSFMOMA、AIでマティス作品を動画化
出典:Google公式
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サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)とGoogle Arts & Cultureは、Googleの動画生成AI「Veo」を活用し、アンリ・マティスの初期作品4点をアニメーション化するプロジェクトを発表しました。対象にはフォーヴィスム(野獣派)の原点とされる「帽子の女」も含まれています。
本プロジェクトは、SFMOMAで開催中の展覧会「Matisse's Femme au chapeau: A Modern Scandal」に合わせたものです。1905年のパリ・サロンで非写実的な色使いと奔放な筆致で観客を驚かせたマティスの精神を、AI技術で現代に再解釈する試みとなっています。
制作にあたっては、SFMOMAの学芸員・教育チームと緊密に連携し、映像の美的パラメータや使用するアーカイブ資料を慎重に選定しました。技術的な新しさだけでなく、美術史的な正確性を両立させることが重視されています。鑑賞者がキャンバスの枠を超えてマティスの世界に入り込む没入型体験を目指しています。
今回の取り組みは、美術館がAIをどう活用すべきかを示す一つのモデルケースといえます。革新と制度的責任のバランスを保ちながら、来館者が芸術を新たな視点で捉えるきっかけを提供することを目指しており、AI時代のアート鑑賞の方向性を示唆しています。