マスク氏、OpenAI訴訟の証言で苦戦 自社の模倣も認める
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イーロン・マスク氏は今週、自らが提起したOpenAIおよびサム・アルトマン氏に対する訴訟で3日間にわたり証言台に立ちました。マスク氏の主張の核心は、OpenAIが非営利団体から営利企業へ転換したことが「人類の利益のための非営利」という設立趣旨への裏切りにあたるというものです。法廷では「慈善団体は盗めない」という言葉を繰り返し強調しました。
しかし証言は順調とは言えませんでした。マスク氏は自身の弁護士とも口論し、証言内容に矛盾が生じる場面もありました。過去のメールやテキストメッセージ、さらには自身のツイートが法廷で提示され、主張との整合性を問われています。複数の報道によれば、陪審員の心証を覆すのは難しい状況とみられています。
特に注目されたのは、マスク氏が自社xAIの大規模言語モデルGrokの訓練にOpenAIのモデルを使用したことを認めた点です。OpenAIの営利化を批判しながら、自社がそのモデルを利用していたという事実は、原告としての立場を弱める不利な証言となりました。
裁判は今後も続き、アルトマン氏をはじめとする証人の証言が予定されています。マスク氏はOpenAIの設立において自身こそが推進力だったと主張していますが、現時点では勝訴の見通しは厳しいとの分析が大勢を占めています。テック業界で最も注目される法廷闘争の行方は、まだ予断を許しません。