新規サイトの35%がAI生成、ネット上の文章が過剰に明るく

研究の主要な発見

新規サイトの約35%がAI生成・AI支援
AI文章の肯定的感情スコアが107%高い
意味的類似性が約33%上昇し多様性低下
2022年から2025年のWayback Machineデータで分析

覆された通説

AIによる偽情報増加は未確認
外部リンクの減少も証拠なし
文体の画一化も統計的に未確認
一般の予想と実態に大きな乖離
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Imperial College London、Stanford大学Internet Archiveの研究チームは2026年4月15日、2022年から2025年に作成された新規ウェブサイトの約35%がAI生成またはAI支援によるものだとする研究結果を発表しました。この研究はInternet ArchiveのWayback Machineに蓄積されたウェブページのスナップショットを活用し、Pangram LabsのAI検出ツールで分析を行っています。

研究チームが注目したのは、AI生成コンテンツがインターネット全体の文章のトーンに与える影響です。感情分析の結果、AI生成・AI支援サイトの肯定的感情スコアは非AIサイトと比べて107%高いことが判明しました。研究者らはこの傾向を、大規模言語モデルが持つ「おべっか的で過度に楽観的な性質」の副産物と分析しています。

また、AI生成コンテンツは思想の多様性にも影響を及ぼしていることがわかりました。意味的類似性のテストでは、AIサイトが人間作成サイトより約33%高いスコアを記録し、独自のアイデアや多様な視点の幅が狭まっていることが示されています。

一方で、研究チームの予想に反する結果も複数出ています。AIが偽情報の増加につながるという仮説は、データからは支持されませんでした。AI文章が外部ソースへのリンクを減らすという予測や、文体がより画一的になるという予測も、いずれも統計的に確認されていません。Stanford大学の研究者Maty Bohacek氏は「チーム全員がそうなると予想していた」と、文体の画一化が確認されなかったことへの驚きを述べています。

研究チームは事前に一般の人々を対象とした意識調査も実施しており、多くの人がAIによる偽情報増加や外部リンク減少、文体の画一化を予想していたことが判明しました。Bohacek氏は「人々は最悪の結果を予想する傾向がある」と指摘しています。この研究はAIがインターネットに与える影響を定量的に示した先駆的なものであり、今後のより深い調査の出発点になると研究チームは位置づけています。