Google、中南米政府とAI推進3施策を発表
詳細を読む
Googleは2026年4月15日、世界銀行と米州開発銀行(IDB)の春季会合に合わせ、中南米地域のAI導入とデジタル変革を推進する3つの新施策をIDBとの提携で発表しました。中南米はAIへの期待が世界的に高く、メキシコ69%、ブラジル61%、アルゼンチン58%と北半球を大きく上回っています。
第1の施策は、調査会社Foresightと共同で作成した報告書「AI Works for Spanish Speaking Latin America」の公表です。同報告書によると、AIの戦略的かつ責任ある導入により、中南米地域のGDPを3.6%から6.7%押し上げる可能性があり、年間最大2420億ドルの経済効果が見込まれます。これは同地域のインフラ投資不足額を補える規模です。
第2の施策は、IDBとApoliticalが連携して立ち上げる公務員向けのAI Academyです。GoogleのGovernment AI Campusのコンテンツを活用し、スペイン語・ポルトガル語・英語で無料のAI研修を提供します。公務員がAIを活用して市民サービスを向上させることを目指しています。
第3の施策は、Google.orgから非営利ファンドCo-Developへの500万ドルの拠出です。各国政府がデジタルID や決済システムなど共通のデジタル公共インフラ(DPI)を導入できるよう支援します。IDBとの連携で中南米・カリブ海の12か国にまたがる安全なデジタルIDシステム「IdLAC」の展開も進めます。
中南米ではすでにAIの実用化が進んでおり、ブラジルでは連邦税務当局がGeminiを使って空港の手荷物検査を自動化し、メキシコでは会計検査院がGoogleのAIツールで監査期間を10か月から数分に短縮しています。今回の3施策は、こうした実績を地域全体に広げるための枠組みとなります。