親イラン団体のAIレゴ風刺動画が数百万回再生

AI風刺動画の手法と拡散

約10人の若手チームが独自制作
レゴ風AIアニメで毎日新作を投稿
数百万回再生を記録し世界的に拡散
脚本からAI映像・楽曲生成まで一貫制作

情報戦としての意義

ホワイトハウスの情報発信力を凌駕
Z世代を意識した親しみやすい表現
プロパガンダとしての批判も存在
YouTubeInstagramアカウント削除で対応
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イラン支持を掲げるコンテンツ制作グループ「Explosive Media」が、生成AIを活用したレゴ風アニメーション動画トランプ大統領やアメリカの軍事作戦を風刺し、SNS上で大きな注目を集めています。2026年2月のアメリカ・イスラエルによるイラン攻撃開始以降、同グループは十数本以上の動画を公開し、複数の作品が数百万回の再生を記録しました。

同グループは約10人の若いイラン人活動家で構成されていると主張しており、イラン政府との関係を否定しています。制作工程では、まず脚本を作成し、そこからAIで映像と楽曲を生成した後、ポストプロダクションソフトウェアで仕上げるという手順を踏んでいます。メンバーは「レゴは世界共通の言語」と語り、遊び心のある表現で国際的な視聴者にメッセージを届ける戦略を説明しました。

動画の内容はトランプ大統領をレゴのミニフィギュアとして描き、湾岸諸国の指導者との密談や、軍事作戦への皮肉を込めたストーリーを展開しています。停戦合意後に公開された最新作では、白旗を持って泣くトランプの姿を描き、「TACOTrump Always Chickens Out)」というネットスラングを引用するなど、アメリカのネット文化への深い理解を示しました。

一方で、これらの動画はプロパガンダであるとの指摘も根強く、イスラム革命防衛隊との関連を疑う声もあります。YouTubeInstagramの公式アカウントはスパムおよび詐欺的行為のポリシー違反として削除されました。それでもXやTikTok、Telegramを通じて動画は拡散を続けており、ホワイトハウスが発信するAIミームよりも洗練されているとの評価が広がっています。

この現象は、生成AIがオンライン上の世論形成に与える影響力の大きさを示しています。国家間の情報戦において、少人数の制作チームでも生成AIを活用すれば世界規模でメッセージを拡散できることが実証されました。AI技術の民主化がもたらす情報戦の新たな局面として、今後の動向が注目されます。