Vercel AI Gatewayにデータ保持ゼロ機能を追加
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Vercelは2026年4月8日、AI Gatewayのコンプライアンス機能を拡張し、チーム全体に適用できるゼロデータリテンション(ZDR)機能を発表しました。複数のAIモデルプロバイダーを利用する企業にとって、データポリシーの管理はプロバイダーごとに異なる規約を確認し、開発者が個別にオプトアウト設定を行う必要がある煩雑な作業でした。
AI Gatewayは、OpenAI、Anthropic、Googleなど主要プロバイダーとZDR契約を事前に締結しており、ZDR対応プロバイダーにのみリクエストをルーティングします。チーム全体のZDRはダッシュボードからワンクリックで有効化でき、コード変更は一切不要です。Pro・Enterpriseプランのチームが対象となります。
一方、すべてのリクエストにZDRを適用する必要がないケースにも対応しています。機密データを扱う特定のワークフローだけにZDRを適用するリクエスト単位の制御も可能です。チーム全体の設定とリクエスト単位の設定は併用でき、いずれかが有効であればZDRが適用されます。
さらに、プロバイダーがプロンプトデータをモデル学習に使用することを禁止する「Disallow Prompt Training」オプションも提供されます。ZDRを有効にすれば学習禁止も自動的にカバーされます。各レスポンスには、どのプロバイダーが検討され、どれがフィルタリングされたかを示すメタデータが含まれ、監査証跡として活用できます。
この機能はAI SDK、Chat Completions API、Responses API、Anthropic Messages APIなど主要なAPIフォーマットすべてで利用可能です。データ保護をアプリケーションロジックではなくゲートウェイ層で一元管理することで、コンプライアンスをインフラとして扱えるようになります。