OpenAI、企業向けAI戦略の全体像を公表
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OpenAIのエンタープライズ担当幹部が就任90日を振り気に、企業向けAI戦略の全体像を明らかにしました。同社の企業向け事業は売上全体の40%超を占めるまでに成長し、2026年末までに消費者向け事業と同等規模に達する見通しです。Codexは週間アクティブユーザー300万人を突破し、APIは毎分150億トークン以上を処理しています。
戦略の柱の一つが、全社横断型のAI基盤「OpenAI Frontier」です。個別のAIツールが乱立する課題に対し、企業の社内システムやデータソースと連携しながらエージェントを統合管理する仕組みを提供します。OracleやUber、State Farmなどが既に導入を進めています。
もう一つの柱が、従業員の日常業務にAIを組み込む「統合AIスーパーアプリ」構想です。ChatGPT、Codex、エージェント型ブラウジングなどの機能を一つのインターフェースに集約し、個人やチームの生産性を大幅に引き上げることを目指しています。ChatGPTの週間ユーザー9億人という基盤が、企業展開時の学習コスト低減に寄与するとしています。
導入支援の面では、McKinsey、BCG、Accenture、Capgeminiと「Frontier Alliances」を結成。さらにAWS、Databricks、Snowflakeとも連携し、既存のインフラやデータ基盤へのAI統合を支援します。AWSとは共同で、エージェントが文脈を保持しながらツール横断で稼働する状態保持型実行環境を開発中です。
同幹部は「AIの実用能力と企業の活用度には大きな乖離がある」と指摘し、この「能力オーバーハング」の解消こそが自社の使命だと強調しました。実験段階から本格展開へと移行する企業に対し、信頼できるパートナーとして伴走する姿勢を鮮明にしています。