SpaceX、宇宙DC構想でIPO1.75兆ドルへ
出典:TechCrunch
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SpaceXが秘密裏にIPO申請を行い、750億ドルを調達して時価総額1.75兆ドルでの上場を目指していることが報じられました。CEOのイーロン・マスク氏は、軌道上データセンターを同社の将来の成長の柱として掲げています。
宇宙データセンター構想を巡っては、Y Combinator出身のStarcloudが1億7000万ドルのシリーズAを調達しユニコーン企業となったほか、ジェフ・ベゾス氏率いるBlue Originも衛星ネットワークの展開を進めています。半年から1年の間に急速にトレンド化しています。
背景にあるのは、全米各地で拡大する地上データセンターへの反対運動です。用地確保や電力供給の社会的課題が深刻化するなか、「工学的課題のほうが社会的課題より小さいかもしれない」との認識が宇宙DCへの関心を高めています。
一方で、軌道上DCの計算能力は地上施設と比べ「バケツの一滴」に過ぎず、地上DCを置き換えるシナリオは非現実的との指摘もあります。また打ち上げ事業自体がSpaceXの収益となるため、マスク氏の構想には自社利益との利益相反が潜むとの見方もあります。
IPOを控えたSpaceXにとって、宇宙DC構想は投資家の期待を喚起する「未来のビジョン」として機能します。現時点の収益力ではなく将来の可能性で企業価値を訴求するマスク氏の手法が、今回も発揮されている形です。