Runway、AI動画の先へ 1000万ドルのVC基金と開発者支援を開始

VC基金の投資方針

1000万ドル規模のファンド設立
プレシード〜シード企業に最大50万ドル出資
AI・メディア・世界シミュレーションが対象
LanceDBやTamarind Bioなど既に投資実績

Builders支援プログラム

50万APIクレジットを無償提供
Characters APIへのアクセス開放
リアルタイム映像エージェント活用を促進

エコシステム戦略の狙い

自社では追えない用途を外部に委ねる構想
医療・教育・ゲーム分野への展開を期待
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AI動画生成の大手Runwayは2026年3月、早期段階のスタートアップを支援する1000万ドル規模のベンチャーファンドと、APIクレジットを無償提供する「Builders」プログラムの立ち上げを発表しました。同社は動画生成ツールからより広い「映像知能」のエコシステム構築へと事業を拡大します。

ファンドは既存投資家やパートナーの出資で組成され、プレシードからシード段階の企業に最大50万ドルを投じます。投資対象は、AIの技術的フロンティアを開拓するチーム、基盤モデル上のアプリケーション層を構築する開発者、新しいメディア創作や配信に取り組む企業の3分野です。

過去1年半にわたり、Runwayは非公開で複数のスタートアップに出資してきました。AI向けデータベースのLanceDBや、AIでたんぱく質設計を行う創薬企業Tamarind Bio、リアルタイム音声生成のCartesiaなどが含まれます。

Buildersプログラムでは、シードからシリーズCの企業が50万APIクレジットと、同社の「Characters」APIを利用できます。Charactersはリアルタイムで対話可能な映像エージェントを生成する技術で、顧客対応やブランドキャラクター、遠隔医療、教育など幅広い活用が見込まれています。

Runwayはこれまでに約8億6000万ドルを調達し、評価額約53億ドルに達しています。AI企業がVC活動に乗り出す動きは、OpenAIのStartup FundやPerplexityの5000万ドルファンドなど業界全体に広がっており、Runwayもこの潮流に本格参入した形です。