Amazon傘下Ring、AI活用アプリストアを米国で開設
出典:TechCrunch
詳細を読む
Amazon傘下のスマートカメラ企業Ringは2026年3月、自社カメラ向けのAIアプリストアを米国で正式に開設しました。1月のCESで予告されていた同ストアは、世界に1億台以上設置されたRingカメラの映像・音声データをAIで活用し、ホームセキュリティ以外の用途へ拡張することを目指しています。
開設時点で約15のアプリが利用可能です。SoftBank出資のDensity社は高齢者の見守りアプリ「Routines」を提供し、転倒や生活パターンの変化を家族に通知します。QueueFlowは待ち時間・混雑状況の分析、Minutは民泊ホスト向けの騒音・温度監視など、業種特化のアプリが揃っています。
創業者兼CEOのJamie Siminoff氏は「AIにより長いテールのユースケースが開ける」と語り、年内に数百のアプリを数十の業種で展開する計画を示しました。鳥の識別やリスク検知、芝生の健康管理、来店者カウントなど多彩なカテゴリーのアプリが開発中です。
一方、監視技術への消費者の反発も強まっています。Ringは迷子ペット捜索や山火事検知などの機能を公開した結果、AIカメラによる追跡・録画への懸念が顕在化しました。同社は顔認識ツールやナンバープレートリーダーの提供を禁止し、法執行機関向けAIカメラのFlock Safetyとの提携も解消しています。
収益面では、Ringがユーザーをパートナーアプリに誘導した際に10%の手数料を徴収します。ユーザーはパートナーのアプリを別途ダウンロードする仕組みのため、AppleやGoogleのアプリ内課金手数料を回避できる点が特徴です。サブスクリプションのほか買い切りや広告モデルにも対応する方針で、開発者はRingの開発者サイトからアプリを申請できます。