透明マント技術がAIデータセンターを革新へ

光メタマテリアルの実用化

Lumotiveが液晶メタマテリアルチップ発表
可動部なしで光ビームを精密制御
標準半導体プロセスで商用化を実現
1万×1万ポートへの拡張が可能

光コンピューティングへの応用

Neurophosが光変調器を1万分の1に小型化
NVIDIA Blackwell比50倍の演算密度
2028年中頃の量産開始を計画
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約20年前に開発された光メタマテリアル技術を応用し、米スタートアップ2社がAI向けデータセンターの高速化と光コンピューティングの実用化に挑んでいます。従来「透明マント」として知られた技術が、いよいよ産業応用の段階に入りました。

ワシントン州のLumotiveは、銅構造と液晶素子を組み合わせたメタマテリアルチップを3月19日に発表しました。標準的な半導体製造技術で作られたこのチップは、可動部なしで光ビームの方向・形状・分割をリアルタイムに制御できます。

同社のチップは業界標準の256×256ポートに対応するだけでなく、1万×1万ポートへの拡張も可能とされています。既存の光スイッチ技術が抱えるシリコンフォトニクスのエネルギー効率問題やMEMSの信頼性問題を解決する手段として注目されています。

テキサス州のNeurophosは、メタマテリアルを用いて従来の1万分の1サイズの光変調器を開発しました。5×5ミリのチップ上に1000×1000の光変調器アレイを搭載し、完全にCMOSプロセスで製造できる点が強みです。

Neurophosは自社チップNVIDIABlackwell世代GPUと比べ演算密度・電力効率ともに50倍を達成すると主張しています。2026年中にハイパースケーラー各社が概念実証チップを評価予定で、2028年前半のシステム投入、同年中頃の量産開始を目指しています。