Multiverse Computing、圧縮AIモデルのAPI提供を本格開始

圧縮技術の実力

量子着想の独自圧縮技術
OpenAI系モデルを半分に縮小
HyperNova 60Bが原型超えの速度

エッジAIの展開

端末上でオフライン推論可能
データがデバイス外に出ない設計
ドローンや衛星など非接続環境対応

事業拡大と資金調達

100社超のグローバル顧客
€15億評価額で新ラウンド報道
詳細を読む

スペイン発スタートアップMultiverse Computingは、主要AI企業のモデルを圧縮する独自技術「CompactifAI」を活用し、開発者向けのセルフサービスAPIポータルを新たに公開しました。AWS Marketplaceを介さず直接利用できる点が特徴です。

同社の圧縮技術は量子コンピューティングに着想を得たもので、OpenAIMetaDeepSeekMistral AIなどの大規模モデルを大幅に縮小します。最新のHyperNova 60BOpenAIgpt-oss-120bを基に構築され、元モデルより高速かつ低コストで応答できると同社は主張しています。

同時に公開されたCompactifAIアプリは、端末上でローカル実行可能な小型モデル「Gilda」を搭載しています。データがデバイス外に送信されないためプライバシー保護に優れますが、RAM・ストレージが不足する端末ではクラウド経由に自動切替されるという制約もあります。

企業向けの活用が本命であり、ドローンや衛星など通信が不安定な環境でのAI組み込みが有望な用途です。カナダ銀行、ボッシュ、イベルドローラなど100社超のグローバル企業が既に同社の顧客となっています。

Multiverse Computingは2025年に2億1500万ドルのシリーズBを調達済みで、現在は5億ユーロ規模の新ラウンドを15億ユーロ超の評価額で進めていると報じられています。小型モデルの性能向上が追い風となり、エッジAI市場での存在感を急速に高めています。