Cursor独自モデルComposer 2発表、大幅値下げで競争力強化

性能と価格の両立

前世代比86%のコスト削減
CursorBench 61.3で大幅向上
Opus 4.6超えGPT-5.4には及ばず
20万トークンの長文脈対応

戦略的な意味合い

Cursor専用の垂直統合モデル
中国発Kimi K2.5を独自微調整
高速版をデフォルト化で体験訴求
自社モデルでプラットフォーム価値主張
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AIコーディングプラットフォームを手掛けるCursor(Anysphere社、評価額293億ドル)は2026年3月、独自の微調整モデルComposer 2を発表しました。中国オープンソースモデルKimi K2.5をベースに、Cursorエージェント環境向けに最適化されています。

価格面では前世代Composer 1.5から劇的に引き下げられました。入力トークン100万あたり0.50ドル、出力は2.50ドルと、Composer 1.5比で約86%の削減です。高速版Composer 2 Fastも同57%安となり、こちらがデフォルト設定に採用されています。

ベンチマーク性能も大幅に向上しています。CursorBenchで61.3、SWE-bench Multilingualで73.7を記録し、Composer 1.5の44.2・65.9から飛躍しました。Terminal-Bench 2.0では61.7とClaude Opus 4.6の58.0を上回りましたが、GPT-5.4の75.1には届いていません。

技術的な特徴は長期的エージェント作業への対応です。継続事前学習強化学習により、数百ステップにわたるコーディングタスクを処理できるとされます。ファイル編集やターミナル操作などCursor固有のツール群との統合が深められています。

戦略面では、OpenAIAnthropicが自社コーディング製品を強化するなか、Cursorは独自モデルによる差別化を図っています。ただしComposer 2はCursor環境専用であり、外部APIとしての提供はありません。中間プラットフォームとしての存在意義が問われる局面での重要な一手です。