ウォルマートとOpenAI、AI買い物機能を全面刷新

即時決済の失敗

Instant Checkoutの転換率が3分の1
単品購入の強制が消費者離れの主因
ビタミン・プロテイン系が売れ筋上位
OpenAIが埋め込みアプリ方式へ転換

Sparkyの展開戦略

SparkyChatGPT内で稼働開始
カート同期で複数チャネル統合を実現
利用者の注文額が35%増の実績
来月Geminiにも同機能を導入予定
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ウォルマートは2025年11月からOpenAIChatGPT上で約20万商品を直接購入できる「Instant Checkout」機能を提供してきましたが、売上が期待を大きく下回ったことを同社幹部が明らかにしました。

最大の問題は単品ごとの個別決済を強制する仕組みにありました。消費者は「1品買うたびに別々の箱が届く」ことを懸念し、ChatGPT内での購入完了率はサイト誘導型の3分の1にとどまりました。テレビのような関連アクセサリが必要な商品では特に不利でした。

この課題を受け、来週からウォルマート独自のチャットボットSparkyChatGPT内で動作する新方式に移行します。SparkyはウォルマートのアプリやWebサイトのカートと同期し、消費者が複数チャネルで追加した商品をまとめて決済できるようになります。

Sparkyはオープンソースの生成AIモデルとウォルマート独自の小売特化モデルを組み合わせて構築されており、質問の種類に応じて最適なモデルにルーティングする仕組みです。アプリ利用者の半数がSparkyを使用し、利用者の注文額は非利用者より約35%高いという実績があります。

一方でウォルマートは、AmazonPerplexityのボット購入を差し止めたのとは対照的に、他社のAIエージェントによる購買を制限しない方針を示しています。同社幹部は「AI買い物の完全自動化はまだ先の話」としつつ、消費者が主導権を持つ形でのAI活用を推進する考えを強調しました。