NVIDIAと通信大手6社がAIグリッド構築へ
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NVIDIAは GTC 2026において、AT&T;、Comcast、Spectrum、Akamai、Indosat、T-Mobileの通信大手6社と連携し、地理的に分散したAI推論基盤「AIグリッド」の構築を発表しました。通信網をAI配信の中核に据える構造的転換が進んでいます。
世界の通信事業者は約10万カ所の分散データセンターを運営しており、余剰電力は100ギガワット超に達します。AIグリッドはこの既存資産を活用し、ユーザーやデバイスの近くでAI推論を実行することで、応答速度の向上とトークンあたりコストの最適化を同時に実現します。
AT&T;はCiscoおよびNVIDIAと提携し、IoT向けAIグリッドを構築します。公共安全などミッションクリティカルな用途で、リアルタイムのAI推論をネットワークエッジで処理し、機密データの顧客管理を維持しながら検知・警報・対応を高速化します。
ComcastはNVIDIAやHPEと連携し、会話エージェントやクラウドゲーミングの需要急増時でも高スループットと低コストを維持できることを実証しました。Akamaiは4400超のエッジ拠点に数千基のBlackwell GPUを配備し、リクエストごとに最適な計算層へ振り分けるオーケストレーション基盤を構築しています。
インドネシアのIndosatは国内にソブリンAI基盤を整備し、現地語対応のAIプラットフォーム「Sahabat-AI」を展開します。T-Mobileはスマートシティや配送ロボットなど物理AIの実証を進めており、セルサイトが5G通信と分散AI処理を両立できることを示しています。
NVIDIAはAIグリッドリファレンスデザインを公開し、分散拠点でのAI展開に必要なコンピューティング・ネットワーキング・ソフトウェアの構成要素を定義しました。Cisco、HPE、Armada、Rafayなどのパートナーがフルスタックソリューションの市場投入を進めており、通信事業者がAIバリューチェーンで新たな収益源を確保する動きが加速しています。