GPU電力最適化の新興Niv-AIが1200万ドル調達しステルスから登場

電力浪費の実態

GPU電力サージで最大30%性能低下
ミリ秒単位の需要変動が制御困難
余剰電力確保やスロットリングで投資効率悪化

Niv-AIの技術戦略

ラックレベルのミリ秒センサー配備
AIモデル電力負荷を予測・同期
データセンター送電網の知能層構築

事業展開の見通し

シードで1200万ドル調達
6〜8カ月以内に米国DCで稼働予定
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イスラエル・テルアビブ発のスタートアップNiv-AIが、GPU電力消費を最適化する技術で1200万ドルのシード資金を調達し、ステルスモードから正式に登場しました。CEOのTomer Timor氏とCTOのEdward Kizis氏が昨年設立した同社です。

AIデータセンターでは、GPUが計算タスクと通信を切り替える際にミリ秒単位の電力サージが頻発しています。NVIDIAのジェンスン・ファンCEOも「AI工場では膨大な電力が浪費されている」と指摘しており、業界全体の深刻な課題となっています。

データセンター事業者はサージに対応するため、一時的な蓄電設備の導入やGPU使用率のスロットリングを余儀なくされています。いずれの対策も高価なチップへの投資効率を最大30%低下させ、収益機会の損失につながっています。

Niv-AIはまずラックレベルの高精度センサーを設置し、ミリ秒単位でGPU電力プロファイルを把握します。収集データをもとにAIモデルを構築し、データセンター全体の電力負荷を予測・同期する「コパイロット」の開発を目指しています。

同社は6〜8カ月以内に米国の複数のデータセンターで運用を開始する予定です。Glilot CapitalやGrove Venturesなどが出資しており、新規DC建設が用地確保やサプライチェーンの問題で難航するなか、既存施設の容量を最大限に引き出す「知能レイヤー」として注目を集めています。