GoogleのAI乳がん検診、見逃し癌の25%を検出
AI検診の精度実証
12.5万人規模で検証
見逃し癌の25%を検出
偽陽性率も低減
浸潤性癌の検出数が上回る
臨床導入の課題
読影業務40%削減の可能性
仲裁パネルがAI判定を覆す事例
NHS12施設で実証試験
施設ごとの継続的調整が必要
出典:Google公式
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Googleとインペリアル・カレッジ・ロンドン、英国民保健サービス(NHS)の共同研究チームは、AIを活用した乳がん検診システムの大規模検証結果をNature Cancer誌に2本の論文として発表しました。
研究では約12万5000人の女性のマンモグラフィをAIが解析し、従来の専門医による読影では見逃されていた「インターバル癌」の25%を検出することに成功しました。これは検診と検診の間に症状が現れて初めて発見される癌であり、治療が困難になりやすいものです。
第二の研究では5万人以上の検査データを分析し、AIを「第二の読影者」として活用することで、放射線科医の業務量を推定40%削減できることが示されました。英国NHSでは2名の専門医が全てのマンモグラフィを確認する「ダブルリーディング」方式を採用しており、放射線科医不足が深刻な課題となっています。
一方で臨床現場での課題も明らかになりました。模擬審査では、仲裁パネルの専門医がAIの検出した早期癌を誤って却下するケースが観察され、人間とAIの信頼関係構築が今後の重要な研究テーマとして浮上しています。
ロンドンのNHS12施設で実施された実証試験では、9000件以上の症例をリアルタイムで処理しました。AIは「プラグアンドプレイ」の技術ではなく、各病院の機器や患者層に合わせた継続的な調整が不可欠であることが確認され、実用化に向けた段階的なアプローチの重要性が示されました。