Grammarly、著名人の名前を無断でAI機能に使用

Superhuman専門家倫理

無断利用の実態

専門家レビュー機能で名前使用
The Verge編集長ら複数記者が対象
故人の教授名も許可なく掲載
肩書きに不正確な情報含む

品質と倫理の問題

出典リンクがスパムサイトに遷移
別人の著作に基づく誤った助言
実際の編集者と異なる提案内容
親会社は公開著作を根拠に正当化
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Grammarly(親会社Superhuman)のAI機能「Expert Review」が、著名なジャーナリストや学者の名前を無断で使用していることが2026年3月にWiredの報道で明らかになりました。対象にはThe Vergeの編集長を含む複数のメディア関係者が含まれています。

この機能は2025年8月に提供を開始し、ユーザーの文章を「業界の専門家の視点」で分析するとうたっています。スティーブン・キングやニール・ドグラース・タイソンなど著名人に加え、テック系メディアの記者多数がリストに含まれており、いずれも本人の許可を得ていません

Superhuman側は「専門家推薦や直接的な参加を主張するものではなく、公開された著作に着想を得た提案である」と釈明しました。しかし許可を取らなかった理由については「公開著作は広く引用されているため」と述べるにとどまり、倫理的な説明責任を果たしていません。

機能の品質にも深刻な問題があります。出典として表示されるリンクがスパムサイトや無関係のページに遷移するケースが確認されました。さらに、ある専門家の名前で表示される提案が実際には別人の著作に基づいている可能性も指摘されています。

実際にThe Vergeの記者が検証したところ、AIが提案した編集内容は本人の編集スタイルと正反対でした。大量の文章を学習しても執筆スタイルの模倣と編集判断の再現は本質的に異なり、名前の無断使用に加えて誤解を招く表示方法が問題視されています。