米最高裁、AI生成作品の著作権保護を認めず

最高裁の判断

著作権審査請求を棄却
AI作品に人間の創作性不在と判断
Thaler氏の7年越しの訴え却下

判例の経緯と影響

2019年の著作権拒否が発端
連邦控訴裁も人間の創作を要件と確認
特許でも同様にAI発明者を否定
英最高裁も同様の判断を下す
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米連邦最高裁判所は2026年3月2日、AI生成アート著作権保護を認めないとする下級審判決の審査請求を棄却しました。ミズーリ州のコンピュータ科学者Stephen Thaler氏が自身のAIアルゴリズムが生成した画像著作権登録を求めていた訴訟です。

この訴訟は2019年、Thaler氏がAI生成画像A Recent Entrance to Paradise」の著作権登録を米著作権局に申請したことに始まります。著作権局は2022年の再審査でも「人間の創作性」が含まれていないとして申請を却下しました。

2023年には連邦地裁のBeryl A. Howell判事が「人間の創作性は著作権の根本要件」と判示し、2025年3月にはワシントンDCの連邦控訴裁判所もこの判決を支持しました。Thaler氏は2025年10月に最高裁へ上告していました。

Thaler氏は著作権だけでなく特許分野でもAIを発明者として認めるよう求めてきましたが、米連邦巡回裁判所はAIシステムが人間ではないため特許の発明者にはなれないと判断しています。米特許庁も2024年に同様のガイダンスを発表しました。

さらに米著作権局は昨年、テキストプロンプトに基づくAI生成アート著作権保護の対象外とする新たなガイダンスを公表しています。英国最高裁もThaler氏の同様の訴訟でAIは発明者になれないと判断しており、各国で判例が固まりつつあります。