米AIガバナンス論争と欧米摩擦が激化
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ベンチャーキャピタルa16zは連邦レベルのAI立法に向けた9本柱のロードマップを公表しました。有害なAI利用の罰則化、子どもの保護、国家安全保障リスクへの対応、モデル透明性の標準化、連邦と州の権限配分、AI人材・インフラ・研究への投資、政府サービスのAI活用などを提言しています。
トランプ政権のAI月面計画「ジェネシスミッション」については、その実現可能性に深刻な疑問が呈されています。国家科学財団の55%予算削減や研究者の追放など、ミッションの基盤となるはずの科学機関への攻撃が自己矛盾を生んでいるとの批判が相次いでいます。
米欧技術摩擦も激化しています。XがEUのデジタルサービス法違反で1億4000万ドルの罰金を課されたことを受け、トランプ政権の通商代表部は欧州企業への制裁を示唆しました。対象にはMistralやSpotifyなどが名指しされています。
シリコンバレーとトランプ政権の関係については、予想されていたビッグテック対ポピュリズムの対立が起きず、むしろ相互依存が深まったという分析も出ています。AIスタートアップは州の規制を排除する連邦法の制定に向けて積極的なロビー活動を展開しています。
AIガバナンスに関しては、AIバブル崩壊の可能性がEUにとって米国に対する戦略的優位をもたらす可能性があるという見方もあります。より規制的なアプローチを取るEUが、バブル後の安定した市場形成において有利になり得るという議論です。