米Amazon RingがAI顔認識導入、利便性と監視リスク
出典:TechCrunch
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米Amazon傘下のRingは12月9日、家庭用ドアベル向けにAI顔認識機能「Familiar Faces」の提供を米国で開始しました。訪問者を識別しパーソナライズされた通知を行う新機能ですが、プライバシー侵害への懸念から一部地域で導入が見送られるなど、技術の利便性と監視リスクの議論を再燃させています。
新機能では、最大50人の顔を登録し、カメラが捉えた人物を特定することが可能です。「誰かがドアにいます」という汎用通知に代わり、「母が玄関にいます」といった具体的な情報を受け取れます。機能はデフォルトで無効化されており、ユーザーがアプリ設定で意図的に有効にする必要があります。
Amazonは顔データの暗号化や、AIモデル学習への不使用を明言していますが、市場の懸念は払拭されていません。過去に警察への映像提供を容易にした経緯や、FTCから制裁金を受けたセキュリティ不備があり、電子フロンティア財団(EFF)などは監視社会化のリスクを強く警告しています。
実際、生体認証に関するプライバシー法が厳しいイリノイ州やテキサス州などでは、本機能の提供自体ができません。Amazonは技術的な安全性を強調しますが、法執行機関との連携強化や過去の不祥事が、ユーザーの信頼獲得における大きな障壁となり続けています。